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2015年8月4日火曜日

t f B! P L

呆然自失という言葉がぴったりな状態というのは、そうそう無いと思います。
この時はまさに茫然自失としており、この場に放り出された後もしばらく動けませんでした。
例のブレスを軽く見ていた自分への情けなさとか、ここまで焚き付け続けてきた奴への何やかんやとか、そういうのがすべて、どこかに消えていました。
人間、ショックが大きすぎると、無になりますね。

突っ立っていても何も変わりません。
ここから歩いてどこかに行けということらしいので、歩きます。

どこを歩いてもどれだけ歩いても、もはや敵は出てきません。

世界的には、平和がおとずれましためでたしめでたしなのでしょうけど、こちらは全然めでたくありません。

王宮かぁ……。行きたくないなぁ。
このまま世界の隅っこで静かに朽ち果てたい。

嬉しいとか、そんなことされるの嫌だとか、そういう気持ちも湧いてきません。

すべてを歩いて確かめたわけではありませんが、どの人もお祝いムードです。
こっちの気も知らないで、とは言えません。これまで世界は魔物だらけだったのが、これからはその心配が無くなるわけですからね。喜ばしいのは確かです。
こちらの個人の事情により、私がそのノリについていけないだけです。

いつまでもだらだらしても仕方ないし、とりあえず終わらせようか……。
非常に重い足取りで、王宮に向かいました。

ふーん。

みんなこの調子ですが、こちらも相変わらず虚無状態です。
言われるから動く、みたいな。そんなかんじの。

王室にはこの顔触れが揃っていました。

あの時の言葉は本当に本音だったのかもしれませんね。
理解を受けられず、蔑まれ、疎まれ、竜も失って……
ある意味、こちらよりももっともっと辛い状況ですよね、アムリタお姉さん。

……。

ものすごく、会話したくない。
けど、一応、聞いてあげましょう。言いたいことがあるなら言え。

……。

そう言えば、卵を残してくれましたね……
と、思い出したら。
どこかで聞いた、懐かしい声が聞こえました。本当に。
幻聴ではありません。確かに、ちゃんと、耳に届きました。

あ……

…………ああ。
だから、こういうタイトルだったんですね。

自己紹介

自分の写真
忘れられた頃に、YouTubeで何かする鳥です。
何かをしたい気持ちだけは常にあります。
ネタはありません。ウボァ

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