みーなの村を出る前に、安心できる量の回復アイテムを買い込みます。
お金の心配がないって素晴らしいです、本当に。
川の中をじゃぶじゃぶ進み、はらたまワープを経て、草原をてくてく歩いて。
途中で何気なく、テントでセーブしてみましたら、
おお、レベルがマイナス2になっている。
これがゼロになったら旅立てるとのことです。
……まだ何かあるのかな。
ええいもうこうなったら何でもやってやるわー!
などと、意味不明なヤケを起こしつつ、帰ってきました。
ふと気づきましたが、「帰る」場所がオリッサではなく、こちらの都になってしまってますね。
それだけお世話になっていますし、村は基本的には帰れない場所ですし、必然と言えば必然でしょうか。
さあ、保母のおばちゃん、笛を取ってきましたよ! 次は何ですか!!
エサか。エサですか。また30匹コースですか。
しかし「えすかるごん」かぁ……。うーん。
ここで提示された「えすかるごん」、実はみーなの村と行ったり来たりしている時に、一度、遭遇しています。
結構、硬かったよな。あいつ。
それをン十匹……。
おばちゃんもこう言ってますし、頑張れるだけ頑張ってみますか。
いざとなったら打開策もあるし。
ああそうだ、忘れかけてた。「ぎょりゅうのウロコ」で何かを作るのでした。
何が作れるのかなー。
タテとヨロイですか。
これはもう、ヨロイしかないですね。タテは「きっちょうのたて」がありますから。
そして、こうなりました。
230という数字が、果たしてどのくらいの頼もしさなのか。
それはおいおい、身体で確かめるとして。
「えすかるごん」を求めて、移動します。
この、なにやらもやんもやんしているタイルが「えすかるごん」の出る地域です。
はらたまの立ち食いメニューで回復し、テントでこまめにセーブをすれば、それなりの数は集まるはずです。
そう考えていた時期がありました。
甘かったです。
もっともっと根本的な問題にぶち当たるとは思っていませんでした。
獲物は基本的に、戦って勝てればゲットできます。
相手がどれだけ強くても、死にさえしなければ問題ありません。
ですが、出てこない相手を狩るのは無理があります。
リアルタイムで10分ほど歩き回って結構な数の戦闘をこなしたのですが、「えすかるごん」との遭遇回数は、なんとゼロでした。
過去に、確かに一度は遭遇しているので、出てくるのは間違いないです。
ないのですが、この事態は予想外でした。
いつまでも出てこない相手を30匹も狩るのは、さすがに無理があります。
そして、決意しました。
もう「えすかるごん」で成長を促すのは諦めよう、と。
ぶっちゃけ、この段階でもそうでなくても、実は保母さんの指示する獲物は無視しても話が進むのだとか。
それこそ、オールみじんこでも良いそうです。
ただし、竜のパラメーターに多少の影響はある、という話でした。
さすがに、ここでオールみじんこは哀しいなぁ。
確か、都の、竜のあかちゃん用ショップのラインナップに「とうちゅうかそう」があったはず。
アレが竜の子に良いのなら、森で「とうちゅうか」を狩って食わせてやれば、いい結果になるのでは。
それに「とうちゅうか」を求めていれば、その他のザコの数は勝手に集まる。
質も量も両方追い求められるじゃないか。
というわけで、方針を変更です。
出てこない相手に時間を割く余裕はありません。時間は大事です。
余裕はあるから、はらたまワープじゃなく徒歩で帰ろう。
そう決意して歩き始め、もやんもやん地帯が終わろうかという頃。
遅いわああああああああ!!
せっかく出てきてくれましたが、この時点で私の心は決まってしまっていました。
ですが、狩るだけ狩っておきます。そして食わせます。カルシウムは大切。
無事に都まで戻り、宿屋で一泊を兼ねて、現在のみんとちゃんを確認しておきます。
そして、今現在の手持ちで、あげても問題ないものをいくつかあげます。さあ頑張って食え。
問題あるものは、毒物です。「ドクみじんこ」とか。赤ちゃんに毒物はダメ絶対。
お、セリフが変わった。
なんだか不安になるようなことを言われていますが、指定のものをあげませんでしたし、もう気にしません。
仮にそれがステータスに響くようであっても、今後も育てていくことになりますので、そこで巻き返します。できるものなら。
試しに一泊してみましたら、こうなっていました。
レベルが! レベルがマイナス1! 本当にあと少しだー!
野暮用ついでに、赤ちゃんグッズを少し買ったので、それをあげつつ。
これを2個あげたりしてました。
手持ちの獲物を、さらに大放出してみたり。
なんで私、慰められてるんでしょう。
なに、異常事態発生中なの? 妙なものあげちゃった?
そんなことはない、と思いたいのですが……ううむ。
毒攻撃持ちのモンスターは避けているはずですけどねぇ。
ここらで一度、数字を見ておきます。
赤ちゃん用グッズの分だけ数字が伸びただけで、他は変化なしですね。
よーし、これは、質より量で大丈夫だとみました。
ここで、当初の予定どおり「とうちゅうか」とその他の雑魚を求めて森を徘徊。
「とうちゅうか」を2匹捕獲したところで帰還しました。
そして……
!!
うわああ……うわあああああああ!
やっと! やっと! やっとだよー!
うわあああすげえ嬉しい!!
おお、次の目標もできた。
このおばちゃんはどこまで親切なのでしょう。
最初に関取とか言ってしまってすみませんでした。
と、ここで画面が暗転し……
おお?
え、そうなの? いつの間に?
……なんてつっこんじゃいけませんね。
う、うん、賛同しなくもないけど……なんだろう、なんだか嫌な予感が……。
師匠に対する何かのゲージがキューンと下がったような気がします。
いやあの大事なことかもしれませんけども!
そこは、言われなくともそのつもりではありますので、大丈夫です。
なのにどうして、素直に聞く気になれないのか……なんでだ……。
ともあれ、これでようやく、みんとちゃんと一緒にこの世界を歩くことができます。
長かった……本当に長かった。
今はまだ、具体的な未来は何も見えていませんが、いつかは見えてくると信じて!