準備、たぶん、よし。
おそらくこれが、枯れた井戸とやらでしょう。
街中にもうひとつありますが、べこがガードしているので却下です。
では、いざ!
うおっ暗っ!
などと、何かとは逆の叫びを上げつつ。
なんだかもうこの時点ですごく入り組んでいそうな気配がしますが、実際、かなり入り組んだつくりになっていました。
が、この色分けがものすごくありがたく、思っていたよりは歩きやすかったです。なんとなくの脳内地図も作りやすかったし。
出会った敵からは、基本的に逃げます。先が見えませんしね。
竜の育成に響くとしても、ここは自分の傷を浅く済ませる方向でいきます。
などとやっていたら。
ぎゃああああああああ!! こんなところで出るのぉうっ!?
などと、おおいに焦りましたが、
おお。逃亡判定成功。
ひょっとしてこの子、集団だと強くて単体だとアレな感じなのかしら。
などと思いつつも、今はとにかく先に進むのが最優先事項です。
適当に歩いておりましたら……
なにやらあからさまに怪しい場所に着きました。なんぞ。
うおおー、特別な場所っぽいー。
何も無い?
いや、そこにまだ井戸があるある。
何もないのぉうっ!?
ううう、こんなにも怪しいのに。なんだろう。
しばらくうろうろしてみましたが、特に何もなかったので、おとなしく出ていくことにしました。
「今は」何もないだけで、後で何かある場所かもしれませんしね。
で、ええと、なんだっけ。
そうだ。王宮に行くのが目的だったんだ。
というわけで、他のルートをもくもくと消化していきます。
お゛ぅっ!?
い、いきなり開けた場所に出るとびっくりします。どこぞ、ここ。
そんな、包丁振り上げながらなんとも言えない笑顔で言われましても。
あー、どろぼうの話が出るということは……
退治、て。そんな、害獣やモンスターじゃないんですから。
いやまあこのテのゲームでは「盗賊=モンスター」ではありますが。
悪人に人権はないということか……。世知辛いですな。
おや、続きがあった。
うーむ。現状、こちらは下水道から不法侵入した不審者ですからねぇ。ここで理解と依頼が得られただけでも僥倖でしょう。ここは、この言葉に素直に従うことにします。
で、えーと、下水道のどこかにいるんですか。
どこか……。
……。
アレか!?
なんかいたー!
と言うか、本当にここだったか……なんとまあ。
あ、三下っぽい。
うおっ、「はい」も「いいえ」も何もなく、問答無用ですか!
古来より、不届き者には鉄拳制裁が一番よく効くものと相場は決まっていますし、やりますか。
あ、超余裕っぽい。
つーか「あいて」て。
名前! あからさまにイベントボスなんですから、名前くらいつけてあげて!!
というわけで、数回殴ってみましたら。
あっさりと勝ちました。
って、反省文って何!?
ここまで妙なところで世知辛い面が目白押しだったのに、なんだろうこの、なんだろう。
などと、軽く混乱しておりましたら。
たからばこ?
おお、宝箱だ。
……これ、王宮からの盗品ですよね。返さないと、なのかな。
返すにしろ貰うにしろ、まずは拾わないと話になりません。
とりあえず拾っておいて、細かいことは、何かあった時に考えましょう。
拾ったこの足で、ふたたび王宮へ向かいます。セーブなしです。面倒なので。
狩れ井戸からコンニチワふたたび。出た先で待ち構えている人たちのセリフに、変化はなし。
で……誰でしたっけ。侍女長さんに会えばいいんでしたっけか。
今は、先ほどとは事情が違いますのでね。堂々と城内を徘徊しますよ。大丈夫、不審者は卒業しました。大丈夫。
……。
じ、侍女長って、誰。と言うか、どれ。
うーん。重要そうなイベントのキャラだし、それなりにわかりやすい恰好の人かなぁ。
などと考えながら動いておりましたら。
ぬ。それっぽい、かも?
まぁハズれたらハズれたでまた探せばいいだけの話ですので。とりあえず声をかけてみましょう。
おお、当たってた! そしてお目当ての品がもらえた!
よっしゃーこれで晴れて竜使いですよ! やったー! あとは、みんとちゃんが無事に巣立てば!
それはそれとして、せっかくなので、お城の人たちの話を聞いて回ることにします。
なんとなく重要そうだと思ったものをピックアップして終わっておきますね。
ああ、あの、私が城だと信じて疑わなかったアレか。そういう名前の建物なのね。覚えておきましょう。
見るからに宝箱なのですが、これ取って泥棒とか言われたらここまでのなんやかんやが一気に吹っ飛ぶので、スルーしました。
妙なところで凝ってるんですもの。このゲーム。
え、そんな、ご大層な話だったの?
なんだろう。ここにきて、重要な情報が一気にだだ漏れた感じがします。
今は活かすことのできないものが多いですが、とりあえず覚えておきましょう。
そういや、あのひとたちは何か言うこと変わったかな?と、念のため確認に行ってみました。
コック長っぽい人は変化なし。
女の人は……
うん、知ってる。聞いた聞いた。
さて。では、みんとちゃんのところへ帰りましょう!